Weberグリルで塊肉を美味しく仕上げる方法【スネークメソッドのやり方】
Weberグリルで塊肉を焼くときのコツについて紹介します。
スペアリブ、プルドポーク、ブリスケットといった大きい塊肉をおいしく仕上げる方法は、
炭をスネークメソッドで配置し、130℃前後の温度で8時間以上かけて、じっくりとグリルすることです。
今回は、スネークメソッドのやり方と塊肉がおいしく仕上がる理由について、解説していきます。
・スネークメソッドで、約130℃、8時間以上グリルすると塊肉が美味しくなる
・スネークメソッドのやり方
・その他のコツ:肉の内部温度をゆっくり上げる
目次
スネークメソッドで、約130℃、8時間以上グリルすると塊肉が美味しくなる
塊肉は、低温で長時間グリルすると驚くほど柔らかくなります。スペアリブなら骨から肉がホロホロ剥がれるし、プルドポークであれば手で肉を裂くことができます。
低温、長時間で塊肉が柔らかくなる理由は、肉の中の脂肪が少しずつ落ちコラーゲンが分解され、肉全体に溶け込むためです。
逆に温度が高すぎる(約180℃)と、コラーゲンが溶ける前に、細胞中の水分や脂肪が失われてしまうため、バサバサとした固い肉になってしまいます。
130℃で8時間かけてグリルしたスペアリブと、180℃で2時間グリルしたものを比べてみると、やわらかさは全然違います。
骨から肉がホロホロとほぐれるような焼き上げるには、低温かつ長時間でグリルすることです。
低温、長時間を維持するチャコールレイアウト(炭の配置)が、今回紹介するスネークメソッドになります。
スネークメソッドのやり方
130℃で8時間グリルする具体的な方法は、スネークメソッドのやり方について解説します。
スネークメソッドは次の写真を通りです。
スネークメソッドのやり方
① Weberグリルの縁に沿って、炭をCの字並べる。
② 肉を置くところの下に、アルミのバットを置いてお湯を約1リットル入れる。
(お湯を入れたアルミバットの役割は、肉の保湿とグリル汚れ防止)
③ 着火した炭 8〜12個を、炭の列の始まりに置く。
あとは着火した炭が、徐々に火の付いてない炭へ火を付けていくので、グリル内を100〜130℃の温度を6〜8時間は維持してくれます。
塊肉を焼くのにおすすめのチャコールレイアウトです。
下の写真は、グリルして6時間後のものですが、火の付いた炭が少量残っていることが確認できます。
このあと3時間ほどグリルしたかったので、炭を追加しました。
炭をこまめに足さずとも、6〜8時間は火力を保ってくれるので、かなり便利なチャコールレイアウトです。
蓋を閉めた直後は、グリル温度が180℃前後になるので少しビックリしますが、温度が高くなるのは、最初だけなので安心してください。
20分〜30分くらいで130℃くらいに落ち着きます。
スネークメソッドではキングスフォードの炭を使う
注意点ですが、スネークメソッドをする場合の炭は、キングスフォードやWeberブリケットなど、豆炭(ブリケット)を使うようにしてください。
ホームセンターで売っている木炭は着火しにくいため、炎が燃え移らず、途中で鎮火してしまうことが多々あります。
ネットショッピングで買うならWEBERブリケット、近くにコストコがあるならキングスフォードがおすすめです。
その他のコツ:肉の内部温度をゆっくり上げる
その他のコツとしては、肉の内部温度をゆっくりと上げることです。
肉の内部温度が50℃〜60℃以下の間の調理時間が長くすることがベターです。
スネークメソッドで調理していれば、ほぼほぼ大丈夫だと思いますが、肉の内部温度をこまめに確認をすると良いです。(30分〜60分に1回の頻度)
肉の内部温度をゆっくり上げるコツについて2点ほど紹介します。
① 塊肉は冷蔵庫から出した直後の冷えてる状態で焼く。(常温に戻さない)
スペアリブ、プルドポークなどの塊肉は、冷蔵庫から取り出した直後の冷えた状態でグリルします。
ステーキ肉やローストビーフと混同して常温に戻してから焼き始める方もいますが、スペアリブなどの中までしっかり火を通すBBQ料理は冷えた状態から焼き始めた方が良いです。
② 肉の温度確認をすると同時に、肉表面にモップソース(水、りんごジュース、りんご酢を混ぜたもので良い)を塗る。
長時間グリルを行うとき、肉が乾燥しないようにモップソースを塗り、保湿と肉表面の温度を下げます。また、肉表面に水分がつくことでスモークリングを形成する手助けにもなります。
まとめ
今回は、Weberグリルで塊肉を美味しく仕上げる方法として、スネークメソッドのやり方について解説いたしました。
スネークメソッドは、低温・長時間でグリルができるので、スペアリブ、プルドポーク、ブリスケットの3大アメリカンBBQ料理を作る上で、欠かせないチャコールレイアウト(炭の配置)です。
低温・長時間で調理は少し骨が折れますが、驚くほどに柔らかく仕上がりますので、ぜひ試して見てください。
実際にスネークメソッドを使って、スペアリブ、プルドポークのレシピを、こちらの記事にまとめましたので、良かったら参考にしてください。